男性用音姫、「音将軍」降臨す。

日々のこと

美しき音のお姫様。
ご存じSound Princess。音姫さまである。

トイレを使うすべての女性を音の恥ずかしさから救ってくれるお姫様は、残念ながら男性用トイレには住んでいらっしゃらない。
今回そんな音のプリンセスに関する、僕の思いの丈を大便の代わりにぶちまけようと思う。

次の文章を英訳しなさい
トイレで前に並んでいた外人が音姫の音を聞いてこの音は何かと訪ねてきたので、私は「おぉ、オトヒメ」といったが伝わらなかった。「sound princess」といっても伝わらなかった。
When I was waiting in a line in the bathroom, a foreigner in front of me who heard Otohime asked me what this sound was. I answered “Oh, it’s Otohime.” but she didn’t seem to understand. I tried to answer again in different way saying “sound princess” but she couldn’t understand again. Oh, what a pity.
(南野出版黄本 平成32年度清子大学英語入試)
普通にむずい。

音将軍降臨

いつ使うん?ねえいつ使うん?

先日友達(スーパー暇人)と「音姫さまはなんで男性ゾーンにいねえんだろうな〜」という会話をしていたら、びっくりニュースが僕の耳に飛び込んできた。

「音姫様はいないけど、音将軍様ってのはいるらしいぞ!」

ご紹介しよう。こちらが音将軍様であらせられる。

音将軍!なにそれ怖い!
なんという脅威的な響きだろうか。呂布や本多忠勝、範馬勇次郎、大山倍達に混じっていてもなんら違和感のない圧倒的な名前である。
ここで全男性諸君が気になる心の声を代弁しておこう。

いつ使うん?ねえいつ使うん?

大便の時しか個室に入らない男性societyでは要するにこの機能は、「通り掛かりの皆様、私、今まさに立派な子供を産み落とします。どうぞ耳を澄ましてお聞きください。」と演説しているのと全く同じことなのである。
そんなタイミングをなぜ御通行の皆様に報告しなければならないのか。
SNSの公開設定が友達限定でもまっぴらごめんだね。

音姫様のおもひで。音姫様よ!遅い!


音姫そのものも実は結構音が大きいのをご存じだろうか。
男性として言っておく。「音姫がなっていたらぶっちゃけわかる!」

あれはまだ僕がせっせとブラック企業のデザイン会社で夜遅くまでサラリーマンをやっていた頃。
連日のサービス残業のせいで、魂が抜けて何かのスタンドが取り憑いてしまいそうな深夜帯の時間になると会社のビルは静寂で静まり返る。
特に仲の良いわけではない「なぜ帰らないのか不明な先輩女性社員」と2人だけになった社内ではカタカタとパソコンの音だけが響き渡る。
ふとトイレに行く先輩と時を同じくしてコーヒータイムに入る僕。

女子トイレから音が聞こえてきた。
さっきトイレにむかった先輩のチロロロという音だ。
夜の静寂のビル内での音の反響は絶大で、またトイレの入り口にはドアが付いていない。

ここではっきりさせておきたい。僕は変態の部類に入るのは間違いないが、
女性のトイレの音には1ナノミクロも興味はない。好きな人ならわからなくもないが、むしろ嫌いな先輩な音など聞きたくもない。

にもかかわらず聞こえてくるのだ。
そしてずいぶん遅れてから聞こえてくる「音姫様の歌声。」

おせえよ!音姫様よお!

つい口走ってしまったが、おそらくトイレ内にいる先輩も同じツッコミをしたに違いない。
最終的にはリアルな音と音姫の二重奏となっていた。

そのハーモニーは恐るべき不協和音であったに違いない。

音将軍様、吠える

さて、話を戻そう。
噂の音将軍様、一体どんな雄叫びを上げるのだろうか。
「ワシが男塾塾長!江田島平八であ〜る!」とか、「俺が東城会四代目会長、桐生一馬だ!」なんて叫んでくれるのだろうか。

ワクワクわくわくしていたのだが、Twitterに公開されていた。こちらである。

おい、なんだそりゃ音将軍様よおおお!
ボタンを押すと「ブオオォォーーーッ!!! ブオオォォーーーッ!!!」という法螺貝の音に続いて、「行けぇーッ!」「ワアアアァァァーーッ!!!」という鬨(とき)の声がトイレ中に響き渡っている。
びっくりするだろこんなの!おじいちゃんだったらびっくりして三途の川をバタフライで渡るぞおい!

トイレの中はいつだって戦場なんだぞというメッセージなのかよTOTOよ!

まとめ

人間というのは不思議なもんで、最初にこのエッセイを書いているときは、こんなんいらんやろ。
なんて思いながら書いていたが、だんだんええやんこれ。なんて思い始めてしまった。

いろんな見解はあるにせよ、需要があるから開発されるわけで、いるとかいらんとかはとりあえず置いとこうとってのが大人の考え方なんでしょな。

まだトイレに設置してあるのはみたことないですが、近い将来トイレが戦場になるのを楽しみにしてます。

TOTO大好き。

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